こんにちは!studyabroadandwhです。
先日ニュージーランドのバーガーキングが公表したCMがアジア人に対する人種差別だと話題になったのはご存じでしょうか。
ベトナム系ハンバーガーを宣伝するもので、白人の男女が巨大な箸を大げさに誤って使いながら食べています。
いかにも箸の使用を馬鹿にしているかの様との見方をした人が多数いたらしくバーガーキングは謝罪をしてそのCMを取り下げました。
この件は大手ハンバーガーチェーンのミスですが、ニュージーランド国全体での人種差別はどのくらいあるのでしょうか?
渡航前の印象
お隣の国オーストラリアでは「日本人は生卵を投げつけられる」など、残念ですが差別が多いと聞きます。
その流れで勝手にニュージーランドでも人種差別がひどい、と思い込んでいました。
渡航後にあったこんな事
あるある!?オークランドにて
私がまず訪れたのはオークランドでした。ニュージーランド最大の都市ということもあり、移民が多く住んでいます。
それでも日本人というルックスもあり、(良く言えば)丁寧に話しかけてくれる人が多いようでした。きっとこれはどの国でもあることだと思います。
もしかしたら私の英語力が本当に乏しかったのかもしれないのですが、仕事の面接に行った際は最初からゆっくり話されて、ありがたかった半面「う~ん…」って感じでした。
その人からすれば善意のつもりなのかもしれないですし、本当に分からない時は理解しやすいように話してくれると嬉しい時もありますよね。
もちろんその状況に至るまでの経緯、私の性格、その人の性格、口調など他の理由もあるので単に人種差別とは言えません。
でもみなさんだったらどのように捉えますか?
また街中で偶然聞こえてしまった話では、その子たちのクラスに日本人生徒がいるらしく、小中学生くらいの子たちが「日本語話すなら日本に帰れよなー」と話していました。
子どもの言うこともわかりますが、みな自由に話す権利を持っています。
とはいうもののアジア人を多く抱えるオークランドは人種差別が少ないほうだと感じました。
私が滞在していた期間だけでいうと”日本人だから”なんて差別は全くと言っていいほど無かったです。
ニュージーランドに来てから数か月経過し、南島にも住んでみたいと考えていたところ「南のほうが人種差別が多い」という噂を聞きました。
ローカルの同僚に尋ねても知らない様子でしたが、確かに現地の人同士でそんな話しないですよね。
南島最大の都市・クライストチャーチ
南島へ引っ越しの準備を始めたころクライストチャーチで銃乱射事件が発生しました。
犯人はニュージーランドに住むオーストラリア人で地元の人ではありませんでしたし、過去の事件から彼の狙いは特定されたイスラム教徒に決まっていたようですが、移民としてクライストチャーチに移転する身には衝撃的なニュースでした。
数か月後、無事に北島から拠点を移し、クライストチャーチのダウンタウンを訪れた際目を引いたのは円柱広告に貼ってあった移民の人種差別エピソードです。
頻繁に見られる場所に”リアルな声”としてあると、リマインダーになって日頃からより一層言動に気を付けるようになりました。
しばらく経ったある日いつものようにバスに乗車すると、運転手さんに中国から来たのか聞かれたため日本人だよと答えると「Arigato!」と返ってきました。
陽気な人だなぁと思っているうちに終点に到着。
乗客が結構いたのですが後ろの出口まで聞こえるように「Arigato!」「Sayonara!」と叫んでくれました。少しでもコミュニケーションを取ろうとしてくれるって嬉しいですよね!
さらに働いていたカフェでは家族連れのお父さんにコーヒーを運んだ際、出身を聞かれ答えると「初めて日本人に会った!」と言われました。
多分その方は誰がどこ出身など人種に興味が無いのでしょう。いい意味で。
こんなクライストチャーチでも、ただ一つだけ気になったことがあります。
仕事の休憩中箸を使ってお昼を食べていると、お客さんに「箸使うの上手だね~」と話しかけられました。
そばにいたニュージーランド人の同僚がとっさに「今のって…なんか人種差別的な発言じゃない?」とフォローしてくれたのでそこまで不愉快にはなりませんでしたが、しばらくモヤっと。
しかし後日電話でこの事を家族に伝えると「その人は本当に箸使いに魅了されていたんじゃない?」という意見でした。やはり人それぞれ見方が違うんですね。
こわい事件があったクライストチャーチですが、お箸の件以外人種差別と感じることはありませんでした。あとはどのように感じるか、個人の性格です。
studyabroadandwh.hatenablog.com
まとめ
どの国にいても典型的なアジア人顔ならば多少適当に扱われたり、あれっ?と思う場面は出てくると思います。
それはニュージーランドも同じです。特に「出身はどこ?」ではなく「中国から来たの?」と聞かれます。毎回。
敏感な人は「日本語を話しているだけで変な目で見られる」と感じますし、逆に人種差別なんて気にしない人もいます。
個人的な捉え方の違いというだけであり、ニュージーランドで大きな人種差別はないと言っても良いでしょう。